長芋に含まれる成分「レジスタントスターチ」。
便秘の改善に効果的と、今注目が集まっています。
この記事では、レジスタントスターチの効果や、食べ方、レシピ、調理をする時の注意点をご紹介します。
長芋のレジスタントスターチで便秘改善
長芋に含まれる「レジスタントスターチ」は「難消化性デンプン」のことです。
レジスタント=消化されない
スターチ=でんぷん
です。
これは、デンプンなのに消化されず、食物繊維と似た働きをする糖質のこと。
腸内細菌のエサとなって便秘を改善する効果が期待できます。
ほかにも、血中のコレステロールや中性脂肪を減らす効果や、食後の血糖値の急上昇を抑える作用も期待できます。
ご飯やイモ類、豆類に多く含まれています。
便秘が解消されるなら、積極的に取りたい成分ですね。
長芋の効果的な食べ方と簡単レシピ
長芋のレジスタントスターチを摂る効果的な食べ方は、「生で、すりおろさず食べること」です。
生の「半月切り」の方が「すりおろし」に比べて、レジスタントスターチ量が高いという実験結果があります。
また、加熱をすると、レジスタントスターチ量は減ります。
長芋は、すりおろして「とろろ」にして食べると美味しいですが、レジスタントスターチ摂取の点からすると「生で、すりおろさず食べる」のが一番効果的なんですね。
長芋を切って、醤油やポン酢で和えるだけでも美味しいですが、他の食材と混ぜても美味しく食べられます。
そこで、生で食べるおすすめの簡単レシピをご紹介しますね。
長芋とマグロのわさび醤油和え
<材料>
・長芋
・マグロの刺身
・醤油
・わさび
・刻みのり
<作り方>
1、長芋とマグロの刺身を1cm角に切ります。
2、ボウルに、醤油とわさび、1を入れて混ぜます。
3、刻みのりを上から散らして出来上がり。
長芋の梅和え
<材料>
・長芋
・梅干し
・ポン酢
<作り方>
1、長芋は細切りにし、梅干しはペースト状にたたきます。
2、長芋、梅干し、ポン酢を混ぜたら出来上がり。
長芋を調理する時は手袋をするのがおすすめ
長芋を調理する時は、手袋をするのがおすすめです。
長芋を素手で触ると、手が痒くなったり、ひどい人は赤く腫れてしまったりします。
この痒くなる原因は、長芋に含まれる「シュウ酸カルシウム」という成分。
シュウ酸カルシウムは針のような結晶で、それが手に刺さって痒くなるのです。
痒い時の対処法としては、痒い部分にお酢やレモン汁などを付け、こするように揉んで水で洗い流しましょう。
シュウ酸カルシウムはアルカリ性なので、酸で中和して溶ける性質があります。
痒くなる前の予防法としては、長芋を30~60分ほど酢水に漬ける方法もありますが、手袋をした方が早く確実ですし、手も荒れないのでおすすめです。
長芋が苦手な人にはパウダーもある
レジスタントスターチは便秘改善に役立ちますが、長芋にアレルギーがあったり、ネバネバが好きではない人もいますよね。
その場合は、レジスタントスターチのパウダーもあります。
長芋を調理するのはなかなか手間もかかりますので、パウダーなら簡単に摂れて嬉しいですね。
まとめ:長芋は生ですりおろさず食べよう
長芋に含まれる成分「レジスタントスターチ」は、食物繊維と似た働きをして、腸内環境を整えてくれます。
効果的な食べ方は「生ですりおろさず食べる」方法です。
調理の際は、手が痒くなることがあるので、手袋をはめるのがおすすめ。
長芋にアレルギーがあったり、苦手な人は、パウダーで摂る方法もあるので、ぜひ試してみてくださいね。